細田ひとみ社長に聞くフィットネスクラブ経営の極意

女性のためのフィットネスクラブ「jiyujin」の社長、細田ひとみさんです。「jiyujin」は男性の目を気にせずトレーニングに集中したい女性のための専用エリアや美肌効果やデトックス効果など女性に嬉しいスチームサウナなど、女性目線で女性に嬉しいサービスがいっぱいのフィットネスクラブです。

細田ひとみさんは高校を卒業後は小さな会社で事務として働いていましたが21歳の時に結婚して二人のお子さまを出産、約15年間は専業主婦をしていました。
ご家族に囲まれて幸せな日々を過ごしていましたが、33歳の頃に自動車事故を起こして生死を彷徨うほど危険な状態になります。回復は難しいと言われた中で前向きにリハビリを行い、無事に日常生活を送ることができるまでに復帰することができました。
そのリハビリの際に始めたフィットネスにハマり、趣味として本格的にフィットネスをしているうちにトライアスロンにも参加するまでに。現在もトライアスロンの競技者であり、トレーナーの資格も取得していました。

事故から3年後、細田ひとみさんは「いつ死ぬか分からないので好きなことをしたい」とトライアスロンの経験からフィットネスクラブの経営を始めます。
リハビリの際に感じていた器具が大きすぎて重すぎる、プログラムについていけないなどの経験を生かし、「女性のためのフィットネスクラブ」をコンセプトに。女性にとって扱いやすい器具や無理のないフィットネスメニューを提供するフィットネスクラブとなっています。

厳しい部分もありますが従業員からも信頼が熱く、妥協のない仕事への取り組みとその人柄で、現在では5店舗を経営するまでになりました。
「女性の従業員も多くなってきている中、みんなどうやってお母さんになったり家庭を持ったりするのだろうと考えることもあり。私がちゃんとその方向性を示さなければならないのだろうと漠然と思っています。」

働くことと生きることの境界線をなくせるようなライフスタイルを実現できるよう、日々の仕事と家事に追われている毎日を過ごしているとのことです。
いまでも体力作りにはとっても気をつけて時間があればフィットネスをし、ランニングも考え事をしながらあっという間に１時間くらい走っているそう。「続けることが大事なのは、気持ちもそうだけれどやっぱり体がついていかないと意味がないからです。」と。
女性のためのフィットネスクラブを5店舗も経営しながら、お子さんの子育てもしっかり両立している細田ひとみさん社長。自分らしくまっすぐに生きる姿は多くの女性のお手本になります。

「女性のためのフィットネスクラブ」で細田ひとみさんが目指したもの

細田ひとみさんは「女性のためのフィットネスクラブ」を経営するにあたり、やはり働く側にとっても女性のためにと「女性が働きやすいフィットネスクラブ」を目指しました。

以前から女性は働いていましたが、結婚して出産した女性はほとんどの方が辞めていきました。世間で待機児童が問題になっていますが、やはり公立の施設には空きがなく、民間の施設に預けると費用が高く、子供を預けることができないため、復職したくても復職することのできない方が多かったのです。

そこで、保育所を併設することにしました。働きたくても働くことができない女性の「子供を預けるところがない」という問題を自社で解決することにしたのです。

復職する女性が増え、併設の保育所は通常7～8人の子どもが在籍しています。春休みや夏休みの期間になると幼稚園に通っている子どもが加わり20人近くになり賑やかになります。保育料は月額地域によって異なりますが6,000～7,000円で、認可保育園に比べても安く抑えられています。

同じ保育所に預けていることで同僚の子どもの様子もよくわかり、子どもの病気などで急に休まなければならなくなったときは、同僚が代わりに勤務に入ってくれたりしてくれます。

「急なお休みは申し訳ないですが、同僚の多くは子どもを持つママなのでお互いさまです。逆に自分が同僚に代わって勤務することもよくあります。」と、同僚同士で助け合える働きやすい職場になっているようです。

また、熱などはないけど元気がない子どもさんを預けて仕事をするのは心配だと思います。そんな時には併設されている保育所であるため、仕事の合間の少しあいた時間や休憩時間などに子どもの様子を見に行くことができるのです。

細田ひとみさんは「女性としても母としても輝くため、育児と仕事を両立できる社会が必要」と話されました。限られた時間の中で、育児と仕事を両立させるのは難しいですが…。

会社までの通勤も子どもと一緒で仕事の合間にも子どもに会うことができるため子どもと一緒の時間をより多く過ごすことができ、仕事を頑張るモチベーションを上げることができます。女性のためのフィットネスクラブ「jiyujin」には女性が働き続けるためのサポートやモチベーションを上げるための仕組みが多く取り入れられています。

まさに、「女性のためのフィットネスクラブ」が「女性が働きやすいフィットネスクラブ」にもなり、「女性活躍推進」が声高に叫ばれている今、女性が働きやすい職場となっています。

細田ひとみさんが掲げる子育て論

褒めて育てるとはどのようなものなのでしょうか。前述の学習理論に必要な要素のもう一つは「ご褒美」です。

苦痛から逃れるための恐怖に基づいた行動習慣と、もう一つ「言われた通りにするといいことがある」という経験によっても行動は形成されます。

とても有名なパブロフの犬の実験は、ベルが鳴るとエサがでてくることを繰り返し経験した犬がベルが鳴っただけでヨダレがでるようになったものです。

子どもにとってのご褒美はなんでしょうか。それは、「物質的ご褒美」と「心理的ご褒美」の2つに分類することができます。

物質的ご褒美とは物をご褒美として与えるもので、ピアノのレッスンをきちんとしたらおやつを与える、言う事を聞いて片付けをしたら欲しがっていたおもちゃを与えるなどです。

心理的報酬の多くは言葉によってご褒美を与えるもので、「本当にがんばったね」「よくやったね」「らいね」「ママは本当に嬉しいわ」などと褒めることです。

小さい子どもの場合は、抱きしめてあげていい子ねと頭を撫でることもご褒美になります。
　　　
それでは、次の褒め方を前述の褒め方と比べてみましょう。「これでみんなより上になれるね」「目標が達成できたね」「いい成績だったね」。

前述は本人の取り組む姿勢やひたむきさを褒めていますが、後述は望ましい結果を出したことを褒めています。親は特に区別していないと思われますが、子どもはその違いに敏感です。

「ママが評価するのは結果で、いい結果を出した私を褒めている」とすぐにわかり、一生懸命やるだけではだめで結果を出さなければ褒めてもらうことができないこともすぐに理解します。

もちろん、努力やひたむきさを褒め、いい結果が出たらそれも褒めるというように、この両方を褒める親もいます。

しかし、結果を伴わなくてもその姿勢やプロセスの取り組み方を褒めることは、それほど簡単ではありません。

親自身が受験や勉強、運動なども結果にこだわっていると、やはり褒め方にもそれは表れてしまうものです。